積立NISA、iDeco(イデコ)、変額保険、どれがお得?

資産運用を説明する人

銀行にお金を預けても利息が付かない低金利時代。多くの人が「どこにお金を預けたらいいんだろう?」と悩んでいます。

そこで最近だと「iDeco(イデコ)」や「積立NISA(ニーサ)」が話題に取り上げられています。

「イデコがいいって聞いたからやってみようかな」
「積立NISAの口座が増えてるみたいだからいいのかな?」
「積立型の保険の利率がいいらしい」

いろんな話を聞いたことがあると思います。

結論から言ってイデコも、積立NISAも、変額保険もどれも良いです。

ただし、それぞれデメリットもあります。まずはそれぞれの仕組みを理解する必要があります。

自転車FPが解説します。

↓積立NISA(公式)(画像をクリックするとページに移ります)
積立NISA

↓iDeco(イデコ)(画像をクリックするとページに移ります)
イデコ

共通点

積立NISA、イデコ、変額保険には共通点があります。

それは積立投信で積み立てるので、ドルコスト平均法の効果を得ることが出来ることです。

長期で投資信託を積み立てるのでリスクを軽減しながら効果的な積立が可能です。

参考>>ドルコスト平均法の効果が期待できる!積立投信

比較

積立NISA、イデコ、変額保険は積立投信という共通点がありますが、その仕組みはそれぞれ違います。

↓(画像をクリックするとページに移ります)
イデコ、積立NISA、保険の比較

違いとは具体的に下記の点でそれぞれ違います。

1、受取時の税金
(利益に対する税金)

2、所得税の控除
(月々の積立額に対して)

3、社会保険料の控除(年金・健康保険)
(月々の積立額に対して)

4、積立額の上限

5、積立期間

それぞれ解説します。

受取時の税金

通常、株式や投信信託で利益が出た場合、利益に対して20%の税金がかかります。

例)
300万円で購入した株式が売却して400万円になった。

400万円ー300万円=100万円(利益)

100万円×20%=20万円(税金)

つまり100万円の利益が出た場合20万円税金で引かれ、手元に戻ってくるお金が80万円になります。

1,000万円の利益なら200万円の税金です。手元に戻ってくのは800万円です。大きいですよね。

これはリスクの高いFXも同じです。度々、高リスクのFXや仮想通貨で脱税事件が報道されるのはこの税金逃れのためです。

ちなみに利益が出なかった場合は税金はかかりません。

■積立NISA:非課税
■イデコ:退職所得
■変額保険:一時所得

受取時の税金(積立NISA)

通常、利益に対して20%税金がかかるのに対して、積立NISAは非課税です。

つまり、100万円利益が出ようと、1,000万円利益が出ようと利益に対しての税金はかかりません。

受取時の税金(イデコ)

イデコの場合、利益に対しての税金は完全に非課税という訳ではありませんが、退職所得の対象になります。

>>退職所得(国税庁 公式HP)

退職所得の対象となると、勤続年数などによりますが非課税枠があります。

例)
30年勤めた場合⇒1,500万円の非課税枠

受取時の税金(変額保険)

変額保険の場合、利益に対しての税金は完全に非課税という訳ではありませんが、一時所得の対象になります。

>>一時所得(国税庁 公式HP)

■一時所得の計算

(利益ー50万円(特別控除))×1/2

*利益:受け取った金額 - 積み立てた金額 

上記の金額を他の収入と合算して申告する必要があります。

そのため、利益から50万円引いた半分の金額が課税の対象になります。ということは、利益が50万円以下なら税金はかかりません。

また、50万円以上利益が出ても、利益の半分のみが課税対象なので、通常の20%の税金よりは税金が安くなる可能性は高いです。

所得税の控除

所得税の控除とは月々積み立てる掛金に対して税金(所得税)が優遇されることです。

■積立NISA:なし
■イデコ:あり
■変額保険:あり(上限あり)

所得税の控除(積立NISA)

積立NISAには月々積み立てる掛金に対して税金の控除はありません。

所得税の控除(イデコ)

イデコは月々の掛金に対して全額所得控除の対象になります。

「全額所得控除の対象」とは「収入の内、掛けた金額分だけ所得税がかからない」という意味です。

まれに、掛けた金額と同じ金額の所得税が安くなると思っている人がいますが、そうではありません。

また所得税は年収が高いほど税率が上がります。なので、年収が高い人ほど税効果が高くなります。

↓所得税率(国税庁 公式HP)(画像をクリックするとページに移ります)
所得税率

所得税の控除(変額保険)

変額保険は保険料控除の対象になります。

多くの人が年末調整の時に記入する保険料控除です。

年末調整の書類を提出する時に保険会社から送られてくる保険料控除証明書を一緒に提出したことがある人は多いと思います。

変額保険は一般保険料控除になり、年間の上限の掛金は8万円です。

*一般保険料控除
⇒基本的に死亡保険がここに該当します。

なので年間で10万円積み立てようよと30万円積み立てようと控除できる金額は8万円までです。

↓保険料控除(国税庁 公式HP)(画像をクリックするとページに移ります)

社会保険の控除

社会保険の控除とは、月々のお給料から引かれている厚生年金と健康保険が安くなるということです。

■積立NISA:なし
■イデコ:あり
■変額保険:なし

社会保険の控除(積立NISA)

積立NISAには社会保険の控除はありません。

社会保険の控除(イデコ)

イデコのみ社会保険の控除があります。

イデコで積み立てた金額だけ、社会保険料を決める標準報酬の等級が下がります。

つまり、イデコを始める前と後で、月々引かれる社会保険(厚生年金、健康保険)を比べると後の方が安くなります。

↓健康保険・厚生年金の保険料額(東京都・平成31年4月から令和2年3月まで)(画像をクリックするとページに移ります)
社会保険料
*社会保険料は毎年、地域ごと変る可能性があります。

社会保険の控除(変額保険)

変額保険には社会保険の控除はありません。

積立額の上限

それぞれ積み立てることが出来る金額の上限が決まっています。

■積立NISA:年間40万円
■イデコ:働き方により上限あり
■変額保険:上限なし

積立額の上限(積立NISA)

積立NISAの年間の積立額の上限は40万円と決まっています。なので月々約3.3万円が積み立てることができます。

つまり、利益が非課税だからと言って、毎月4万円、5万円は積み立てられません。

また、上限の範囲内で掛金を増やしたり、減らしたりすることは可能です。

積立額の上限(イデコ)

↓イデコ公式HP(2019年8月現在)(画像をクリックするとページに移ります)
イデコの積立額の上限

イデコは働き方によって月々の積立額の上限が変わります。

また、自営業の人の方が多く積み立てられます。自営業の人は国民年なので、サラリーマンの厚生年金より将来もらえる年金が少ないからです。

また、上限の範囲内で掛金を増やしたり、減らしたりすることは可能です。

積立額の上限(変額保険)

掛金の上限は特にありません。

契約する時に月々の掛金を決めることが出来ますが、契約後に掛金を増やすことは出来ません。

増やす時はもう1件契約を増やす形になります。死亡保険の機能があるため、契約時の年齢で条件が決まるためです。

また契約後に減額することは出来ますが、損してしまう可能性があります。特に10年以内くらいの減額は損する可能性が高いので注意が必要です。

積立期間

積立期間はそれぞれ決められています。

■積立NISA:20年
■イデコ:60歳まで
■変額保険:契約時に決める

積立期間(積立NISA)

積立NISAの積立期間は20年と決まっています。

年間の積立額の上限が40万円なので、

40万円×20年間=800万円

マックスで20年かけて800万円まで積み立てることができます。

正確には、積み立てた年から20年の間に決済した場合に出た利益が非課税になります。

なので積立NISAを始めて20年後に積み立てたものは、そこから20年間後までに決済して出た利益が非課税になります。

積立NISAを始めて20年後に全てを決済しなければいけない、という訳ではありません。

積立期間(イデコ)

60歳まで積み立てることが可能です。

ただ、今後65歳、70歳など積立期間が延長される可能性はあります。

ちなみに60歳まで途中で引き出すことが出来ません。その代り、イデコのみ社会保険料まで控除ができる特典が付いています。

とは言っても、現役世代は60歳までの間、住宅購入や教育費など大きな出費が想定されます。その間、積み立てたお金が使えないのは大きなデメリットと言えます。

積立期間(変額保険)

変額保険の積立期間は契約時に決めます。契約後は積立期間を変更することは出来ません。

設定方法は、10年間、20年間など〇〇年間という設定方法と、60歳まで、70歳までと〇〇歳までという設定方法の2パターンあります。

最低でも10年は積み立てないといけないと思っておいて良いでしょう。

管理人からひと言

解説した通り、積立NISA、イデコ、変額保険は仕組みが違います。

それぞれメリットがあれば、デメリットもあります。

なので、1つだけを選ぶのではなく、可能であれ3つとも使って積み立てをするのがベストです。

もちろん、月々積み立てられる金額は人それぞれです。

例)月々10万円貯金できる

・積立NISA:2万円
・イデコ:2万円
・保険:2万円
・銀行:4万円

例)月々5万円できる

・積立NISA:1万円
・イデコ:1万円
・保険:1万円
・銀行:2万円

など予算を分けて貯金するのが理想的です。

また積立NISA、イデコ、変額保険は長く続けてリスクを軽減できるので最低10年は積立できる予算にしましょう。

その間に出費があることも想定して、元本割れのない銀行にもきちんと貯金することで、トータルで安全に資産を増やしていくことを考えることが何よりも重要です。

特に積立NISAやイデコは最近テレビや新聞などで取り上げられることが多いので、「どれがいいだろう?」と悩んでいる人が多いです。

実際にこれらを検討する際は専門のFPに相談するのが良いでしょう。

また、都内近郊であれば管理人がご面談の上、ご説明しますので、気軽にご相談ください。

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