先進医療特約の注意点②

先進医療特約の説明イメージ

先進医療特約は医療保険・がん保険に付けることが出来ますが、保険会社によって微妙に違いがあります。

先進医療特約を比較するのに、分かりやすく自転車FPが解説します。

先進医療特約が付けられる保険は?

先進医療特約が付けられる保険は主に下記の2種類です。

・医療保険
・がん保険

ただし、がん保険に付けられる先進医療特約は当然、先進医療の中でもがんの治療しか対象になりません。

それに対して医療保険に付けられる先進医療特約はがん以外の先進医療も全て対象です。

先進医療特約の保障内容

先進医療特約の保障内容は基本的にどの保険会社も、先進医療にかかった技術料(治療費)が全額もらえる保障容になっています。

先進医療特約の注意点①で解説した白内障の治療を受けて、両目で80万円かかったら80万円保険会社からもらえる、ということです。

また、先進医療として認められている「重粒子線治療」(がんの放射線治療の一種)を受けると、費用は約300万円かかりますが、先進医療特約から約300万円もらえる、ということになります。

正確には病院から発行される請求書に記載がある技術料の金額が保険会社から給付金としてもらえます。

ただし、「混合診療」で公的健康保険適用となった検査料、投薬料、入院料などは先進医療特約の支払いの対象外です。

先進医療特約で請求が多い治療は?

先進医療特約で最も請求の多い治療は白内障の治療の一種の「多焦点眼内レンズ」です。

この治療は手元も遠方も見えやすくなる治療で、その費用は片目で30万円~40万円かかり、両目だと60~80万円程度かかります。

>>多焦点眼内レンズを用いた白内障の治療

白内障は年齢が上がればかかる人が多く、80代ではほとんどの人がなると言われています。

とは言っても生死にかかわる病気ではないので、治療を受ける人が多い=先進医療特約の請求も多いということです。

医療保険に先進医療特約を付けていれば保障の対象になります。

ただし、がん保険の先進医療特約はがんの先進医療しか対象にならないので、当然、白内障の先進医療は対象外です。

先進医療特約の上限金額

先進医療特約はその技術料(治療費)が全額もらえるのですが、金額の上限が決まっています。現在、多くの保険会社が2,000万円を上限としています。

以前は1,000万円が上限という保険会社がほとんどでした。年々先進医療の技術料(治療費)が上がっていることを反映されてのことのようです。

ただし、共済は上限額が低い傾向にあります。

都民共済:上限150万円
全労済:上限600万円

共済は掛け金が安いので一概に悪いとは言えませんが、比較する際のポイントになると言えます。

保険会社ごとに比較するポイント~おまけが付く?~

先進医療特約はその技術料(治療費)が全額もらえるという点では、どの保険会社も共通しています。ただ、細かい点で保険会社ごと保障内容に違いがあります。

■先進医療の技術料のみ

先進医療にかかる技術料のみもらえる保障内容。

正確には先進医療を受けた医療機関からもらう請求書の金額がそのままもらえるということです。

■先進医療の技術料+その他

その他とは上記の技術料以外に

・技術料の10%

・交通費や宿泊料

など、おまけの給付金が付く保険会社もあります。

なぜなら、住んでいる地域によっては、飛行機や新幹線で移動したり宿泊する必要があるからです。

治療を受ける病院も厚生労働省から認められていないと先進医療として認められません。

地方の人が都心の病院に行かなければいけないこともあるので、その交通費や宿泊費がかかることもあります。

その費用に充てて下さいと言う意味で、技術料以外にその上乗せを給付する保険会社もあります。

保険会社ごとに比較するポイント~保障される期間~

先進医療特約を保険会社別で比較する際に見落としがちなのが「保険期間」です。

保険会社によって、

1、保険期間:10年
2、保険期間:終身

の2つに分けることが出来ます。

保険期間:10年

医療保険の主契約は終身なのに先進医療特約のみ保険期間が10年という保険会社があります。

「保険期間:10年」とは契約時の掛金が10年間は変わらないという意味。逆に言うと10年後は掛金が変わる可能性があるということです。

なぜ保険期間が10年なのかというと、先進医療の種類は保険会社が決めている訳でないからです。厚生労働省が定めています。

ということは、10年後に先進医療の種類が何種類になっているかは今の段階では分かりません。

また、その費用も10年後にどの位になっているかも分かりません。

仮に10年後に種類の数が増えて、費用も今以上に高額なものが増えていたら、保険会社にとってリスクになってしまいます。そのために、先進医療特約のみ保険期間が10年と定めている保険会社があります。

保険期間:終身

先進医療特約の保険期間が終身となっている保険会社もあります。「保険期間が終身」とは、契約時の保障内容・掛金がずっと変わらないということです。

保険期間が終身の方が、掛金も保障内容も変わらないというメリットがありますが、保険期間が10年に比べ特約分の掛金が高めです。

先進医療特約の掛金

先進医療特約は「場合によっては数百万円も給付されるなら、掛け金も高いのでは?」と思われるかもしれませんが、どの保険会社も月々の掛け金は100円~200円位の保険会社がほとんどです。

つまり、医療保険やがん保険に加入している人で先進医療特約を請求する人が全体の中では多くはないということです。

とは言っても、いざ先進医療特約を請求しようとしたら、数百万円もらえる場合もあります。

医療保険、がん保険の保障内容の中では費用対効果が高いと言えます。

掛金を抑えるためにあえて先進医療特約は付けなくていいという人はほとんどいません。

先進医療特約は保険会社ごとに1つのみ

先進医療特約は保険会社1社につき1つしか加入することが出来ません。

そのため、同じ保険会社で医療保険・がん保険に加入する場合は、どちらかにしか付けられません。

この場合は医療保険に先進医療特約を付けるのが一般的です。

がん保険の先進医療特約はがん以外の先進医療が対象外だからです。

逆を言うと、医療保険・がん保険を保険会社を変えて加入すると、両方に先進医療特約を付けることが出来ます。

例えば、前述の「重粒子線治療」を受けたとします。「重粒子線治療」の治療費は約300万円かかります。医療保険とがん保険を別の保険会社で加入していて、それぞれに先進医療特約を付けていたとします。その場合、両方から300万円ずつもらえるということになります。

当然、1社しか扱えない保険会社専属のFPだと医療保険とがん保険を保険会社を分けて提案することは出来ません。

複数の保険会社の商品を扱えるFPであれば保険会社を分けた提案が可能です。

管理人からひと言

先進医療特約は費用対効果が高い保障です。その保障を使い切るためには先進医療の仕組みを理解しておくことが重要です。

また、先進医療の種類は今後変わっていく可能性が高いので、全ての先進医療を把握しているお医者さんは多くありません。

きちんと仕組みを理解していれば、実際がんが見つかった時、主治医の先生に「私は先進医療特約がついた医療保険に加入しています。私のがんの治療に合った先進医療があったら教えて下さい」と相談することも出来ます。

ただ、医療保険・がん保険を検討する場合は、先進医療特約だけを比較するのではなく、その他の保険も考慮して、全体で考える必要がります。

そのためにも、実際に先進医療特約を検討する場合は専門のFPに相談するのが良いでしょう。

都内近郊であれば管理人がご面談の上、解説させて頂きますので気軽にご相談下さい。

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